君の名は。に次ぐ作品として大きな話題となっている、
「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」というアニメ映画を見てきました。
感想としては、本当につまんないクソみたいな映画だったなぁという感じです。
今回はこの作品について語っていこうと思います。
※ネタバレが含まれるので見てない人はご注意!
あらすじ
主人公とその友人Aは、クラスメイトのとある美少女(ヒロイン)の事が好きだったが、自分の気持を素直に伝えることはできないでいた。そんな中、夏休み中に転校することが決まったヒロインは、主人公・友人Aと水泳勝負をすることにし、勝負に勝った方を花火大会に誘い、最終的には駆け落ちする!と決めた。が、その後ヒロインは母親によって連れ戻されそうになる。その時、主人公が複雑な形をしたキレイな玉を投げると、水泳勝負をしていた時間までタイムスリップした。……何度も何度も繰り返し、ヒロインと駆け落ちすることはできるのであろうか・・・
感想を簡単に
まるで中身がない。
結局登場人物が何をしたかったのか全く意味不明。
特に感動するところもなく、本当に期待はずれな感じだった。
クソポイント① 感情移入出来ない
主人公と友人A は何故ヒロインの事を好きになったのか?ここがよくわからないのだけど、多分ここは深く考える必要はなくて、単純に可愛い女の子だったから好きになったとかそういうので納得がいく。が、ヒロインが主人公の事を好きだった理由がイマイチよくわからない。
最初の水泳勝負では友人Aが勝利し、花火大会に誘われるのは友人Aという話が進む。(結局友人Aはすっぽかすのだが)そしてやり直して今度は主人公が勝利した時の話では、ヒロインは「友人Aを誘うなんてありえない」みたいな事を言っていたりする。はて、よくわからん。そもそも本当に好きなのは主人公なのに何故最初友人Aを誘った?その後もう二度と会えなくなるかもしれないし、それを理解していたのに?なぜ?
結局のところ、駆け落ちするという大人への精一杯の反抗とかそういった意味合いで利用するために好きといっていただけなのか、本当に好きだったのかがボンヤリしていて、二人の距離感に感動できなかった。
クソポイント② ビジュアル面が微妙
君の名は。の素晴らしい映像美はもう皆知っている事と思うし、そもそも映画作品においてはある程度の映像の美しさが評価基準に入ってくると思うのだけど、今作ではその面を素直に褒めることが出来ない。某評価サイトでは、顔が崩れているなどの作画崩壊的な意味合いの意見が多かったのだけど、俺が一番気になったのはヒキになったときのクソみたいな手抜きCGだ。特に自転車乗っている所は笑いそうになるほどの低クオリティで、やはり昔から海岸沿いの道を女の子後ろに乗せて自転車走る走る…みたいな妄想をしていた人間にとっては、あの場面で不自然なCGを多用するというのはクソとしか思えない。お金無かったんですかね。
クソポイント③ エンディングが最悪
伏線ほったらかしで終わったので、後味は最悪だ。結局どうなったのか分からないし、考察するにしてもあまり中身が無いので広がらない。伏線を敢えて回収せず、ユーザーに考えてもらうというのもアリっちゃアリだとは思うけど、考える余地を残さないままだと単に丸投げしているのと同じだ。
例えば時を遡る綺麗な玉だが、これは冒頭でヒロインが海で拾うというシーンがあり、後にその玉はかつての父親(恐らく死亡)が持っていたモノというのが判明するけど、結局それが何だったのかは明らかにされない。父親もそれきり登場しないし、どういう力があるのかそういった事はそれこそ想像で補完するしかない。だったら最初から最後まで一切不明の玉にしておいた方がいいんじゃないの??
ダラダラと感想を
正直なところ、今まで見たアニメ映画作品でダントツで駄目な映画だと思った。思い返せば、「秒速5センチメートル」を見たときに、中身がなくてつまらないと叩いた記憶があるのだけど、よく考えてみれば、中身がないというよりかは起伏のない話だったからグワーっと感動出来なかったというだけだったのかなぁと思う。そして今作はまさに中身がない作品と形容することが出来るし、叩いた秒速5センチの方が面白かったとも言えるし、聲の形の方が面白かったとも言える。要するに、この作品はそれを語る以前の問題というか、物語として破綻しているので、好きとか嫌いとか面白いとか面白くないとかいうよりも、クソ映画という評価しか出ない。これは残念なことだと思う。
この作品を楽しめるのは、熱狂的なシャフト信者か或いは「結末を言わないのがいいんだよ」と想像に酔いしれることの出来るヤツだけだと思う。ネットの評価を鵜呑みにするというわけではないが、多くの人がこの作品をクソ認定している事は間違いないし、多分その方が”分かるやつにはわかる作品”的な立ち位置で良いのかなと感じる。
声優の演技に対しての批判も多い。が、俺的にはさほど気になるものでもなかった。ゴリ押しキャストって考えると広瀬すずも菅田将暉(どっちもよく知らないけど)もそう悪くなかったかなという感じ。菅田将暉は少し棒読み感あったけど、あういうリアル系の作品だし気にはならない。……俺が言いたいのは、作品のクソさを声優に押し付けてはいけないということだ。おそらく、凄腕の声優を起用したとしても、この作品の糞評価は変わらないと思う。見ればわかる。だから、作品の糞さをキャストに押し付けるのは卑怯というか可哀想だ。
あと、細かいところになるんだけど、作中で”キラキラスターナイト”というゲームが登場する。これは実際に存在するファミコンゲームで、確か数年前に「ファミコンで最新ゲームが出るぞ!」みたいな感じで話題になっていたゲームだ。(現在最新はDX)これが出てきた時は「おお〜出とる出とる」的な感じで楽しめたんだけど、割りと長い時間ゲーム画面が映し出されたりするのはウザかった。特に、スクリーンが全部ゲーム画面になるのは意味不明だった。こういうのってさり気なく配置して、それこそ”分かる人にはわかる”感を楽しむもんじゃないの?全く作品に関係の無いゲームをスクリーン全部に映し出す意味とは?……多分、宣伝的な意味合いも含まれているんだろうけど、正直邪魔だし、そういう無意味な時間を使っているから内容が無い映画になったのでは?もっと使うべき所に時間を使ってくれよ。
最終まとめ
「中身の無い低クオリティの作品、見る価値なし!」
君の名は。に便乗しただけの作品で、クソです。
リメイク作品ということなので、原作ドラマの方も見てみたいと思います。
ドラマ版は名作と言われているので、やはりアニメ映画がクソだったんでしょうか?
これを見るんだったら、君の名はをもう一度見たほうが楽しめると思います。まじで。
あと、この作品は絶対に二度目はないですね。
というわけでオタクマガジンでした。
↧
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? はクソみたいな映画だった
↧